2007年9月30日日曜日

AC1(マグロ油漬け缶詰)の誕生(その3)


5,本校製品の特徴
缶の側面に記載されている表示をご覧ください。
「原材料名:びんながまぐろ、綿実油、食塩」と書かれていますが、極めてシンプルです。一般企業の製品の場合、これに各種旨味成分(野菜エキスなど)を添加していることが多いのです。確かに、旨味成分添加で味覚向上に寄与しますが、私たち焼津水産高校は、食品製造の原点からぶれることなく、素材そのものの味を提供していきたいと考えています。
また、使用しているのは綿実油ですが、これは酸化の進行が緩やかで、ビタミンEを多く含む、上品で軽めの油です。高級料亭やレストランの揚げ物に用いられることが多いのが特徴です。
6,本校製品のご購入は
このような特徴を持つ本校製品ですが、1缶あたり100数十円で文化祭や模擬店舗「魚国」にて販売しております。(原料魚の価格によって毎年異なります)本校と同様に、素材を生かした昔からの製法で生産しているメーカーはいくつかありますが、おおむねこの2倍の価格です。2・3年生の総合実習でしか生産しませんので、年間に数千缶のみの超限定商品です。
例年、大変な好評で、長時間お待ちいただいています。今年の水高祭は11月10日(土)です。ぜひ、お求めください。

2007年9月26日水曜日

AC1(マグロの油漬け缶詰)の誕生(その2)






本日も3年生はAC1生産実習でした。2年次から数えて4度目になりますが、クリーニングもかなり上手になってきました。 画像は解凍している様子とクリーニングの様子です。

<前回からの続き>
3,本校との関係
村上技師はマグロの油漬け缶詰製造に、当時、最も設備の整っていた焼津水産学校(現在の焼津水産高等学校)の実習場を借用しました。試作開発段階では本校製造科職員も参加し、また、生徒も製造に協力し、400ダースを生産したということです。時代が異なるとはいえ、現在よりも大変柔軟に、学校と地域とが連携していたことが伺えます。
4,輸出で大ヒット
製造したマグロの油漬け缶詰は、輸出してニューヨーク市場で試販しました。すると、これがアメリカ人のニーズに見事に適合し、大好評を博しました。低カロリー・高タンパクという特徴もさることながら、サラダやサンドイッチへの利用など、欧米の食文化・味覚にマッチしていたためであると言えましょう。
<また、次回に続きます>

2007年9月22日土曜日

AC1(マグロの油漬け缶詰)の誕生


写真がAC1(マグロの油漬け缶詰)ですが、毎年、水産高校の文化祭や商店街に設置する模擬店で、多くのお客様に買っていただいております。この商品が生まれた背景をご紹介いたします。
1,缶詰の歴史
我が国における缶詰製造ですが、1877年、アメリカ人技師の指導により北海道開拓使がサケの缶詰を作ったのが始まりとされています。明治政府の産業振興策として位置づけられた缶詰製造は、その後全国に広まっていきました。
2,きっかけ
大正時代に入ったころ、静岡県の漁場はびんながまぐろ(トンボマグロ)が豊漁でしたが、当時の日本人の味覚には合わず、刺身とは異なる新たな加工方法が求められていました。
そんな折、静岡県水産試験場の技師であった村上芳雄さんは、油漬けにして缶詰として商品化することを発案したのです。
<次回に続きます>

2007年9月19日水曜日

マグロの油漬け缶詰(AC1)製造実習










本日は焼津水産高校伝統のマグロの油漬け缶詰(AC1)製造実習でした。
画像はクリーニングの様子と肉詰めの様子と殺菌機です。
大変暑い日でしたが、3年生全員、頑張って取り組んでいました。文化祭での販売をお楽しみに。
なお、「シーチキン」は約80年前に世界で初めて本校実習場で開発されたのをご存じでしょうか?今回も変わらず同じ製法ですが、他では絶対に手に入りません。(類似商品は多々あります)
次回、このことについてご説明いたします。

2007年9月15日土曜日

東京海洋大学に食品科学科から2名合格!

水産・海洋系分野では我が国の中心的な存在である「国立大学法人 東京海洋大学」ですが、こちらの海洋科学部食品生産科学科に、本校食品科学科3年生2名が推進入試にチャレンジしていたところ、見事、両名とも合格いたしました。おめでとうございます。
合格した二人の生徒ですが、めざせスペシャリスト事業での新製品開発研究や、缶詰容器の金属溶出実験の取り組みなどをアピールし、将来は食品製造技術者、あるいは水産教育の現場で活躍したいとの意欲を伝えたことが合格につながったと思います。今後も食品関連分野でのリーダーとして頑張って欲しいと思います。
なお、本校からはマリン開発科の生徒1名も合格しており、合計3名が東京海洋大への進学を決めています。
大学HP http://www.kaiyodai.ac.jp/Japanese/index.html

食品科学科からは、昨年:東京海洋大1名、一昨年:長崎大1名、水産大学校1名など、ほぼ毎年、難関の国公立大学へ進学していますが、後輩のみなさんもぜひ、これに続いて下さい。学科としても、チャレンジする生徒については個別に対応して受験対策をとっていきます。

2007年9月14日金曜日

演劇教室


焼津市文化センターにて演劇教室が実施されました。
生徒の参加の様子は大変よく、熱心に興味深く観劇していました。

2007年9月13日木曜日

いわし開き実習





1年生は水産基礎の時間に「いわしの開き」実習を行いました。
写真はその様子です。

明日は演劇教室

14日(金)は文化センターにて演劇教室が行われます。
劇団アルファーによる「メッセージ」というタイトルの劇を鑑賞しますが、日程は以下の通りです。

1~3時間目 平常授業
11:40~12:25 昼休み
12:25~13:05 移動(徒歩)
13:10~15:10 公演
15:15~15:55 移動(徒歩)
その後、各クラスで終礼

徒歩移動ですので、天気予報を確認し、必要に応じて雨具の用意をしておいてください。

2007年9月11日火曜日

高雄海洋科学技術大学(台湾)からの視察

本日は台湾の海洋科学技術大学から、学長以下4名の先生方が本校を視察訪問されました。
食品科学科関連では、実習製品(マグロ油漬け缶詰)を試食され、めざせSPの進捗状況を視察し、実習場施設の見学をされ、大変喜んでいらっしゃったようです。
台湾にも水産系の高校・大学がいくつかあるようですが、今後、さらに連携協力が進むとよいですね。
写真は学校概要説明を聞かれているところと、燻煙機の説明を聞かれているところと、課題研究で各自の試作開発を進めている様子を見学されているところです。

うどん作り実習

本日は「うどん作り」実習を行いました。
多くの生徒は初めての体験でしたが、やはり、自分で作ってみると格別で、大変おいしく試食していました。残りは自宅に持ち帰りましたが、今度は家族に作ってあげて下さい。

2007年9月7日金曜日

本日の登校は平常通り

静岡地方気象台によると、6時21分に暴風警報が解除され、強風注意報になりました。
早い時刻での解除ということで、通常の時間から授業は開始されます。
生徒の皆さんは気をつけて登校して下さい。
なお、遠方生徒などで交通機関の都合上、遅れる生徒もいるかもしれません。このような場合は遅刻になりませんので、あわてることのないようお願いします。

2007年9月6日木曜日

台風接近による下校と実習の変更

暴風警報が発令されたため、3時間目で終了となりました。
生徒は安全を確認しながら帰宅しますが、遠方の生徒は各クラスで到着の確認を行います。
なお、明日の登校もルールどおりとなります。

2年生の総合実習ですが、9月10日(月)の4~6時間目に今日の続きを行うこととしました。
「水産食品管理2」「化学」「体育」はカットとなりますが、実験・実習ともにやらないわけにはいかないので、急遽、授業をもらって総合実習を実施します。
実習着など、忘れ物の無いように注意して下さい。

2007年9月5日水曜日

台風接近時の対応確認

台風が近づいていますが、登校するかどうかのルールを確認します。

朝は「午前6時」現在で静岡県「中部南」地区に「暴風警報」が発令されていたら、自宅待機となります。
また、午前6時時点で「暴風警報」が発令されていなくても、その後発令されれば、直ちに帰宅して自宅待機か、状況によってはそのまま学校で待機することになります。

その後、「午前11時」の時点で「暴風警報」が解除されていなければ1日休校ですが、解除されていれば午後の授業が行われますので登校して下さい。

なお、強風注意報や大雨警報・洪水警報等では自宅待機となりませんので、間違えないようにして下さい。

天気予報はTVだけでなく、ネットや電話(177)でも確認できます。各自できちんと対応して下さい。
気象庁の気象警報・注意報はこちら→ http://www.jma.go.jp/jp/warn/105_table.html

2007年9月4日火曜日

就職試験の面接対策

就職試験に向けて、食品科学科では本日から面接対策練習を始めました。
「志望動機」や「高校時代に力を入れたこと」といった定番となる質問や、将来の夢、長所・短所、水産高校の紹介など、本番に向けてしっかり伝えられるよう、練習を行っていきましょう。
この2週間は内定を勝ち取るために全力で臨んで下さい。良い結果が出ることを期待しています。
なお、対策練習は明日以降も続きます。

2007年9月3日月曜日

始業式と実習のメニュー変更

2学期が始まりましたが、始業式はおおむね静粛に臨めました。
本日は就職関連書類の発送日ですが、始業式直後に3年生だけ学年集会が行われ、学年主任からの指導をいただきました。一生を決める重要な場面なので、普段からきちんとできるようでなくてはならないとのお話でした。3年生だけでなく、1・2年生も気持ちを切り替えて学校生活を送るよう願います。



なお、製造機器の検査の関係で、実習日程が変更されました。以下の通りですので、確認しておいて下さい。
9月5日(水)3年生・・・前半「冷凍食品」、後半「食酢の酸度定量Ⅰ」
9月6日(木)2年生・・・前半「うどん作り」、後半「微生物実験の基礎」
9月12日(水)3年生・・・前半「食酢の酸度定量Ⅰ」、後半「冷凍食品」
9月13日(木)金曜日課のため実習なし
9月19日(水)3年生・・・全員「AC1」(マグロの油漬け缶詰)
9月20日(木)2年生・・・前半「微生物実験の基礎」、後半「うどん作り」